地域医療福祉連携室
地域医療福祉連携室長あいさつ
住民の方々が地域で安心して暮らしていくためには、医療・福祉は、社会にとって必要不可欠なインフラとなります。その体制作りには、医療者、福祉関係者、行政等が相互に連携することが重要となります。
平成24年4月、当院の地域医療福祉連携室に、専従の退院調整看護師1人が配属され、また、事務部門も強化されました。地域医療福祉連携室の重要な役割は、地域に開かれた窓口となることであり、医療・福祉施設からの紹介患者の受け入れ、入院患者の退院調整、地域医療連携パス、患者相談、他機関との情報共有等その業務は多岐にわたっています。
また、平成24年度から、定期的に地域連携連絡会議が開催されており、お互いの情報提供と意見交換を行っています。この会議のおかげで、関係者がお互いに顔の見える関係を作ることができ、さまざまな地域のニーズを知る、良い機会となっています。
当院看護師の福祉施設での研修では、医療機関しか知らない私たちにとって、福祉施設で行われていることや退院後の患者さんの様子を知ることで、多くの”気づき”がありました。何よりも病気を中心に患者を診ていた私たちに、退院後の生活の視点が加わったことで、より個々の状況に沿った治療計画、看護計画が立てられるようになっていると思われます。
気仙地域医療連携パス検討会では、医療圏を越えた医療機関とも連携し、また施設見学をさせていただくことで、視野が広くなり、多くの教えがあります。
これからの気仙地域の医療・福祉の在り方を考える際、全国と同様に、少子高齢化と人口減少、地域包括ケア、地域医療構想による病床削減が課題であり、キーワードは、地域連携となります。当院の地域医療福祉連携室がその窓口として、役割を果たしていけるように進めていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
臨床心理部門
当院の臨床心理部門では、患者さんとご家族のこころの悩みや問題に対応して、心理的なサポートを行っています。日本臨床心理士資格認定協会発行の資格認定を取得した臨床心理士が対応をさせていただきます。
心理療法(心理カウンセリング)
こころの悩みや不調を抱えた方に対して、臨床心理士がご相談に応じています。継続的にお話を伺いながらサポートさせて頂きます。対話を通して、患者さんと共に問題に向き合い、よりよく生活していくためにはどうすればよいかを考えていきます。
心理療法は医師からの依頼を受けて行われます。心理療法を希望される方は、医師にご相談ください。
<ご相談内容について>
- 人生、生き方、生きがい、性格、自分らしさ、などご自身のことについて
- 親子関係、夫婦関係、などご家族との関係について
- いじめ、不登校、就職、人間関係など学校・仕事・職場のことについて
- 不安、イライラ、不眠、拒食・過食、その他ストレスによる身体症状など心身のことについて
心理検査
心理検査とは、患者さんの心理状態、知能・発達、認知機能、性格、精神症状、などの特徴を明らかにしていくものです。面接や検査課題を通して患者さんの状態を詳しく把握し、患者さんに合った治療や援助を提供するために行われます。患者さんの特徴を様々な側面から理解していくために、数種類の心理検査を組み合わせて行うこともあります。また、患者さんが自分の心理状態について自己理解を深めたい場合にも、心理検査の情報が役立ちます。
心理検査は医師からの依頼を受けて行われます。心理検査を希望される方は、医師にご相談ください。
※心理療法・心理検査とも予約制です。
※心理療法と並行して医師の診察を受けていただくことが原則となります。
※当院の個人情報保護方針に則り、秘密は厳守いたします。
(更新年月日:令和5年5月1日)