岩手県立大船渡病院

院長あいさつ

院長挨拶

令和4年度を迎えて                              

 頃より当院の運営について、ご支援、ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。新年度となりましたが、今年度当院の経営計画について、特にその重点事項を説明致します。

 第一は、気仙地域における当院の役割について、その見直しを行うことです。気仙地域の基幹病院である当院には、救命救急センターが併設され、災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター、管理型臨床研修病院等多くの役割があります。そのため当院には、急性期医療を中心とした地域基盤としての医療を展開することが求められていると考えておりますが、その一方で少子高齢化、人口減少が進む中で医療の広域化が始まっており、その他新興感染症対策、医師少数地域における医療資源の不足等さまざまな課題への取り組みも求められています。気仙地域の将来を見据えながら、地域のニーズに対応するために、当院の役割を再認識することが必要と感じています。

 第二は、当院の基本理念である「優しさと信頼のある医療を実現」することで、標準的で、質の高い医療・ケアを提供できる体制作り、皆様が安心して利用できる病院となることを目標に頑張っていきたいと考えています。皆様からは当院に対して、たくさんのご提言をいただいておりますが、それらを参考にしながら、「より良い病院」となるために改善を進めていきます。

 第三は、国策として医療従事者の勤務環境の改善が求められており、特に医師の長時間労働の是正が必要となっています。適切な医療が提供されるためには、医師自身が心身ともに健康でなければならないことは当然ですが、そのためには医師も適切な労働環境下にあることが必要です。しかし岩手県のように医師少数地域で、現状どおり24時間365日継続した医療の提供を続けようとすると、法律の定める労働基準の範囲を順守することが難しい状況です。現在、当院の医師の働き方について見直しを行っているところですが、地域の皆様にも、医療機関のかかり方、病院・診療所の役割分担等についてご理解、ご協力をいただくことが必要となっていますので、よろしくお願い申し上げます。

 その他、今年度も、新型コロナウイルス感染症への対応を継続し、医療安全の推進、業務のデジタル化推進、研修医・学生の研修体制整備についても重点的に取組むことにしております。

 以上となりますが、今年度も皆様と協力しながら、気仙地域の医療体制を維持できるよう邁進していく所存です。よろしくお願い申し上げます。

令和4年4月  岩手県立大船渡病院長 渕向 透

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